低血糖の初期の症状は空腹感・体がふるえる・冷や汗をかく・動悸がする等の交感神経症状が血糖値６０ｍｇ/ｄＬ以下になると現れます。さらに症状がすすむと、集中力が低下し言葉が出なくなるのが、４５ｍｇ/ｄＬ以下。さらに進むと、低血糖昏睡になるのが３０ｍｇ/ｄＬ以下です。また、症状には個人差があるので注意が必要です。
初期症状が出た時の対処法としては、ブドウ糖１０ｇ、砂糖２０ｇのいずれかのものを摂ります。注意しなければならないのはα―グルコシダーゼ阻害薬を服用している場合は、ブドウ糖が必要で砂糖では効果がありません。
シックデイとは、風邪をひいたり、熱が出たり、胃腸炎にかかり嘔吐をしたりなど、このように体調の悪い日をシックデイと呼びます。シックデイの日には、血糖コントロールが良好な人でも、著しい高血糖になったり、低血糖になる可能性があります。
シックデイルールとういうものがあります。スープなど十分な水分をとること、おかゆなどの炭水化物をとること。インスリンを使っている方、飲み薬を使用している方は医療機関に連絡しましょう。自分でインスリンや飲み薬を中止しないことです。その中でも吐き気や下痢が止まらない場合や、３８℃以上の高熱が続くとき、食事が２４時間にわたって全く取れないとき、意識状態に変化があるときはすぐに医療機関に連絡するようにしてください。